重森美玲 ― 2018年09月19日 06:31

昭和を代表する作庭家に重森美玲という人がいます。
自分は学生のころ訪れた京都の松尾大社の庭に触れたことがあるのですが鶴亀を石組で表現した庭はあまり好きにはなれませんでした。
昨日、飛び込みで依頼された麻布のお寺の庭が期せずしてこの重森美玲の作ということが判明しました。
繁茂した雑草の影からのぞく表現豊かな石組を見てただものではないオーラが漂っていましたが松尾大社とは作風が全く違うためまさか重森美玲の作とは思いませんでした。
ネットで調べてみると10年ほど前に改修工事がされておりそれは見事な枯山水がよみがえったのですが管理が滞ってしまっていたのでしょう。今は当初の石組以外は荒れた姿になってしまっています。
ただ思うことは木々や植物は命ありその姿を年々変えてしまいますが石は永遠ということ。石を見ていると タイムスリップしたような錯覚さえ覚えます。
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